さてさて、明日の告知です。あ、今夜だね。
木下和重ソロやります。
色んな活動してますが、一番プライベートな部分が出るライブです。
プライベート?言葉が違うかな(笑)素の部分、かな。
楽譜やコンセプトという服は着てません。裸です。
あ、メタファーってやつですよ!
でも、女優なみに裸になるにはそれなりの理由がいるので、
オフィシャルな告知文はシリアスな決意表明みたいなものになってるわけです。
いや、そうでもないか(笑)
あ、もちろん脱がないですよ!!!脱いだ方がいい?なんてね(笑)
高校生の頃、習ってたような西洋音楽のテクニックではなく、即興演奏って何かも知らずに、自分の部屋で1人ででたらめにヴァイオリンを弾いてた。ノイズを。楽しかったなー。
で、外で弾くようになって、色んな人が色んなこと考えてるの知って、
頭でっかちになって、悩んだ時期もあったな。
だいたいが、違和感があるものに自分をフィットさせなきゃなんない時だったっけな。
まぁ、自分がわかってなかったんだから、自己責任なんだが。
時間をかけてようやくわかってきたんだから、不器用な人間です。賢くない。
でも仕方がない。身の丈に合った時間の進み方があるのでしょう。
ソロは2回目です。でも回数は関係なく、毎回一回目のつもりでやります。
前の反省を踏まえた演奏をしません。
あれやったからこれはやらないとかもありません。
前回やってみて思ったのは、自分にとってヴァイオリンは、演奏者と楽器、つまり自己表現のツールとして存在するのではなく、二人で喋ってる感じに近いのかなと。もうかれこれ30年以上の付き合いで、お互いがお互いのことを知っててくれて、お互いの存在を演奏を通じて確認する感じ。だからこそ、特に構える必要も無く、自分をさらけ出すことができる。ヴァイオリンの方から、自分を引き出してもくれる。まぁそんな関係なのです。
というわけで、興味をもってくれると嬉しいです。
そして、来てもらえると、もっと嬉しいです。
お待ちしております。
※写真は前回のもの。うちのレーベルで出した、古池寿浩『井の中の蛙』のデザインをしてくれた谷田さんが撮影してくれました。とても評判がよくて、私もお気に入りの一枚です。エヴァっぽいという話もありますが…。クリックすると大きくなりますよ。
10/29(水曜日)
木下和重ソロ
木下和重 violin
open: 19:30, start: 20:00
¥1000+1drink
大崎l-e http://www.l-e-osaki.org
【告知文】
音楽は特別なものではないと知っているけれど、
音楽でしかできないことがある。
それも確かめたくて、ソロをやることにしました。
もちろん、自分の音楽を。即興を。
もはや、音楽かどうかは大したことではなくなってきました。
音楽は単なる結果にすぎない、とまでは言わないけれど。
少なくとも、音楽を音で縛り付ける必要はないでしょう。
というわけで、木下和重ソロです。
ソロとは、文字通り、独りだということ。
独りでその空間と、ある一定の時間を、引き受ける。
何も頼らず、誰かに依存することもなく、独りでこの世界と対峙する。
それは私だけではなく、誰しもそうなんだけど。
もちろん、ヴァイオリンと一緒です。
よろしくお願いします。
木下和重