スライドで映された写真と音楽。村山さんの演奏は、言わずもがなの素晴らしいもの。シンバルの倍音ドローンが見事にコントロールされて複雑かつ美しい音を奏でていた。ドローンって、もちろん音がずーっと続いてることだから、そこがまあ重要なんだろうけど、実は、ドローンが終わった後、これがものすごく良いんだよなあ。音がバッと終わった瞬間、ガラッと空気感が変わるんだよね。その瞬間がたまらない。で、その瞬間を引きづりながら無音が続くと、瞬間が続いているような感じになるんだよね。瞬間の余韻のドローン、瞬間余韻ドローン、瞬間余韻セグメントが生まれるわけですよ。
岡部さんの写真には、自然界の一部を切り取ることによって生まれる抽象的な図形や模様、色が写されており、私好みのものでした。でも、絵なり写真なり、動きのないものをじっと見るというのは、なかなか難しいものがある。てか苦手。一見していいなと思ったものでも、ずっと見てると何だかうつろな気分になる。そこで、視線を移ろってみる、まぶたを閉じたり開けたりしてみるなど、静止したものに時間を与えるという作戦にうってみた。まあ音楽がその役割を担ってはいるんだと思うけど、見る側の工夫があってもいいかなと。
村山さんと、来月に共演できそうなので、またお知らせします。
ライヴ終了後は、服部君や角田さんがやってきて、10/2の朝まで生ループの打ち合わせをやってた。
2010年10月02日
朝まで生LOOP「激論! ど〜する!?ど〜なる!?ど〜したい!? 実験音楽」
23:00open/23:30start〜朝まで
1000円+1ドリンク
場所:ループライン
実験表現の現状における問題点は?
会場からのご意見を伺う時間を設けております。
是非、ご来場の上、ご意見をお聞かせください。
予約: info@loop-line.jp
司会:服部玲治(HOSE)
パネリスト:
角田俊也
杉本 拓
宇波 拓
野々村 禎彦
北里義之
田口史人
吉田アミ
今井和雄
生西康典
星 智和
村山さんもゲストで出るらしい。
実験音楽ってつけちゃったもんだから、言葉の定義の問題とか面倒くさそう。
まあでも、実験って言葉を若い人が最近使いたがる傾向にあるんだし、
そういう60年代頃のケージに端を発した実験音楽ではなく、
現代においての実験とは、みたいなとこでも話ができるんだとは思う。
実験って、反体制みたいなとこあるっしょ。
ケージの頃は敵がはっきりしてたけど、今はどうなんだろうね。
一人一人違うんだろうね。
しかし、かみ合うのかなあ。。。