2009年09月04日

厚く御礼申し上げます

先般、ready'n CD発売記念コンサートを開催いたしました。


正直、集客に関して不安もありましたが、多くの方々にご来場頂き、感激いたしました。ご来場頂いた皆様、そしてループラインさん、本当にありがとうございました!


ほっとしたせいか、その夜から頭痛に悩まされています。。一定の時間間隔、金槌でガンガン殴られてるような痛みがありまして。。。薬って効くんだなと改めて実感した次第。









ここで少し、当日の個人的感想をば。



CDをお持ちの方はご存知かと思いますが、ready'n は村山さんのインストラクションによって演奏がなされております。



40分/20分/10分の3曲が収録されているんですが、演奏者三人の位置が点在して離れてあり、曲毎に演奏者がローテーションで入れ代わります。



本番の前の打ち合わせ時、演奏者の位置をどうするか話し合いました。ループラインは床がフラットな長方形の空間で、ステージと客席が約半分で、客席部分にカウンター厨房があるレイアウト。



村山さんが、客席部分に、ステージ部分、お店のカウンターの中、つまり厨房!!!!!にそれぞれ位置するという妙案を提出、即決定。客席部分は、全ての椅子を演奏者の方に向けるというオウンゴール的配置に。お客さんは、そこに座った演奏者しか見えないし、そこに座った演奏者は一手に視線を向けられること。まあ首をひねればステージ上の演奏者は見えるんですが。でも、いくら首をひねったところで厨房にいる演奏者は見えません!



この演奏者が点在するというポジション。録音した時は、マイクと演奏者の距離が曲毎に代わることで音量や奥行きなどの変化が見受けられるという、音響結果に関わるものだと考えていたのですが、今回のコンサートでは音響結果よりも、それが演奏者の意識や心構えといった心理的側面に非常に影響を与えるものだということを改めて実感しました。それは、観客においても同様でしょう。








では、実際のところどうだったか。私の場合はこんな感じ。



最初の40分では厨房内で。じゃんけんで勝ったため。
いつもの即興に臨む態度、つまり予め決められた方針に沿っての演奏。
ここに共演者との表層的な音響のコミュニケートはない。
周囲に視界が遮断されているせいか、共演者の音がいつもよりクリアに聴こえる。
また、響かない空間なので、自分の演奏している音が聴こえにくい。
だから、有体離脱ではないけれど、俯瞰しながら演奏しているような感覚だった。



次の20分も、もちろん同様な態度での演奏ではあったのだけど、なにぶん位置が観客部だったため、チョイスした演奏方針が、「弦の上に弓の毛を密着し、小刻みに動かし続ける」という、contingencyでわりと盛り上がっちゃう系に。ぴったりと密着してるぶんには音は微かに弦が揺れ、時折弦がはじける音がするぐらいなんですが、より動かせば、それなりに激しいノイズが出てくる。やはり観客が一斉にこちらを向いている席では、より音に寄り添う演奏になる。共演者の音は聞いてるけど聴いてないのは、ステージに出演者が並ぶ普段の演奏に近い感じかな。




最後の10分ではステージで。スポットライトの下に座するものの、観客に無視されているというオモローな状況。先ほどとは打って変わって、観察的視点と言いましょうか、楽器を床に置いて弓を弦に挟み、ゆらゆらさせておりました。ここで俯瞰と書かなかったのは、「お、ハチイチの奴ごきげんで走ってるなぁ」と、模型のつばめやのCMよろしく共演者のエールを送りつつ自分の演奏に撤するといった具合から。



このように演奏場所が、即興演奏という枠組みでは心理的側面に作用するということがまざまざまざまと確認できたのでした。まあ確かに、演奏場所が影響するということは今までにも経験していたし、わかっていることではあります。世界遺産でやるとかね。やったことないけど。でも、そんな極端な場所じゃなくて、ループラインっていう馴染みの空間で、レイアウトを変えただけなのに大きな影響を受けるってーのが、とても興味深かった。少しの努力で大きな結果。または、ちょっと工夫でこの美味さ。




セグメンツなどの作曲ものと即興演奏は、表裏一体の存在。詳しくは別の機会にでも書ければ。
即興演奏をする機会が減っていたので、これからはどんどこやってきたい!
と思った一夜でした。需要があればでしょうが・・・・・



長々と失礼しました。
レーベル活動が継続できるよう、これからも精進致します。





tenseless music
木下和重


posted by kinok at 13:10| ☔| Comment(0) | tenselessmusic | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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