全部で三つ。
最初は、30分ある「構え その1」からの抜粋。楽譜には、構える/構えないの指示が時間とともに書かれてるだけです。が、楽器の上げ下ろしとか楽譜を動かしたりすることで生まれるセグメントも確認できますね。
二番目は、「構え その2」からの抜粋。これは20分の曲。トロンボーンは、スライドの位置が変わります。他に、構えない、ミュートの装着/脱着もあります。ヴァイオリンは、弓の位置が変わります。例えば、G線で弓元、A線で弓先など。二人とも音は出していません。
三番目は、その2と楽譜は同じ、つまり、スライドの位置や弓の位置が変わる時間は同じだけど、音を出します。トロンボーンならスライドを動かした後に吹く。ヴァイオリンは、弓を動かした時に弦と接触することで音が出ます。その2と同じ身振りで音が出るというわけだけど、もちろん同じになるわけがない。トロンボーンならスライドの移動と吹く動作にタイムラグが生じる。ここでは、同じテクストでも解釈が変わることで異なる現実が生まれるという、一粒で二度おいしい的なことがやりたかったのです。
古池くんありがとう。そして、ご来場くださった方々にお礼を申し上げます。
最後にお知らせ。
次回のセグメンツ・プロジェクトは、9月25日(金曜日)、
出し物は、「セグメンツ・ストリング・カルテット SSQ」です。
お楽しみに。