その一から、ちょっと間が空いたけど。
『Bunko - Bongo』、タイトルはユースケ・サンタマリア・リスペクトでもあります。なんちゃって。
『生きた心地とは』が、実際には”書く”という行為に焦点を当てた作品だったので、
そこから”読む”という行為が思いついた。読み書きそろばん、ではないけれど、連想ゲーム。
単純に、字を読んで音を出す。本が楽譜となる。
何を読もうか、いつ読もうか、といったルールを決めていく。
文庫本を六冊、未読のもの。全て新本とする。古本は無し。
六冊すべて異なる書店で購入し、カヴァーをつけてもらう。
本の選定基準は、そこの書店で一番読みたいと思った文庫本であれば何でも。
読みたい本が複数見つかれば、次の書店で買うのも良し。在庫があれば、だけど。
で、私が選んだのは次の六冊。
あおい書店『すべてはモテるためである』二村ヒトシ
大盛堂『犬とハモニカ』江國香織
紀伊国屋書店『時間』吉田健一
リブロ『動物と人間の世界認識』日敏隆
文教堂『遊びと人間』ロジェ・カイヨワ
ブックファースト『デッドエンドの思い出』よしもとばなな
ライヴ前日、仕事が終わってから渋谷にある書店をまわった。ここからこの曲がスタートしてる。
まずは、あおい書店。最近この本の存在を知った。AV監督が書いた恋愛指南本らしい。
でも内容は、もてないと悩む当事者を鋭くえぐりまくるものらしい。
えぐられてると思わない人は、もてる人か、望みのない人か、どちらかかな。
読むの楽しみ。
続いて向かったのが、大盛堂。うーん、数が少ない。ほとんど小説だし。
というわけで、江國香織さんの新刊に決めた。
初期作品はほとんど読んでたけど、ここ数年読んでなかったので、短編だし、薄いし、これに決めた。
読むの楽しみ。
渋谷のロフトの隣に新しくできた紀伊国屋書店へ。
ここも少ないなあ。でも、欲しかった『時間』吉田健一があったので決定。
この本は、ホン・サンス監督の映画『自由が丘で』に主演の加瀬亮が持ち歩いてた本。
セグメンツやってるので、時間論関係の本には目がない。
しかも大好きな映画に出てる本となれば、自分も真似して持ち歩きたいものである。
読むの楽しみ。
坂を上がって、パルコの地下にあるリブロへ。おー、いっぱいあるぞ。
いっぱいあると、迷いが出てくる。なんでもいいのだけど、お金もかかるし、あー、なんて曲を考えたのだ。
はじめ、中島らもさんの明るい悩み相談室にしようと思ったけれど、コレはキープで。
で、色々迷って、前から読みたくて、でもなぜか持ってなかった日敏隆『動物と人間の世界認識』に決定。
わからないことは、細馬さんに聞いてみよう。
読むの楽しみ。
あと二冊だ、ってんで丸善ジュンク堂へ。ここはありすぎ!
さんざん迷って、結局決まらず。。帰宅。
l-eに向かう前に、二子玉川の文教堂へ。
うーん、どうしよう。カズオ・イシグロの『日の名残』が気になったけど、
さんざ迷って、『遊びと人間』ロジェ・カイヨワに決定。
この本は、大学時代の恩師、長尾先生に読めと言われて素直に読ん・・でなかった。
心のどこかに引っかかったままの本なのでした。買えてよかった。でも、読まなきゃね。
読むの楽しみ。
そして渋谷のブックファーストへ。もうすぐ入り時間!金もない!金がないので小説に限定。
よしもとばなな、という文字に目が行った。昔々に『TUGUMI』を読んだぐらいかも。
『デッドエンドの思い出』が面出しされてたので、これに決定。短編集だし。
読むの楽しみ。
なんだか、繋がりがあるのかないのか、繋がらなくていんだけれど、よくわからない六冊でありました。
これに関しては質問もなかったし。質問自体があまりなかったか。
-----------------------
『Bunko - Bongo』は30分の作品なので、って、何分でも何時間でもいいんだけど、
この六冊を、30分間のどこで、どの本を、どの1頁分を読むのか、という指示が書かれた楽譜に奏者は従う。
時間はランダム関数で出した。いつもそうしてる。
なので、1頁読み終わらないうちに、次の指示が楽譜に書いてたりする。
今回は、それは無視。現実的に無理なので、1頁読み終わった時点の楽譜の指示に従うことにした。
最初から考慮して楽譜を作ればいいんだろうけど、それはそれで面白いかなと。
六人いれば、楽譜通りにある程度はできます。
好き勝手にやるのはダメだけど、まあでも、楽譜通りにやることが目的ではないので。
本はこんな感じで並べてみました。どん。

文庫本六冊と、手前にあるのが楽譜。
いやぁ、文庫本のサイズ感が鈴木さんのエレクトロニクスみたいでしょ?
って言ったら鈴木さんが黒いツマミを貸してくれた。文教堂のカヴァーの上に四つあるやつね。
写真を撮って、すぐ返しました。使わないのでね!
読み方の指示は特になし。だけど、実際の演奏では、各本ごとに読み方を変えてやってみた。
読めない漢字が出てきたら、隣にあるパソコンで調べるフリだけして、そこでストップさせた。
読みながら、何でこんなの声に出して読んでんだろうってのもあったけど、まあ仕方がない。
リンクしてくる内容もあったりで、面白くはあった。
で、この作品の再演は、六冊全て読むまで禁止されています!
このネタをやりたかったら、全部読め、ということなのです。いつのことやら…
とりあえず、よしもとばななさんから読んでますが、なかなか進みません。。
普段よく読んでる本は、知らないことを教えてくれる系のものばかりなので、
小説の物語の世界観に入るまでがなかなかしんどい。
でも、続きが読みたいなと頭の中のどこかにずっと引っかかってるので、良い傾向かな。