今回は、パフォーマンスのみでお送りします。
時間も変更しましたので、ご注意ください。
一時間遅くなりましたよ。
では、お楽しみください。
木下和重
新たにセグメンツ・プロジェクト2014をスタートさせます。
どういったかたちで進めようかとさんざん迷ったんですが、
やはり実験を一つずつ積み重ねて行くことにしました。
実験っていう言葉のイメージや、以下の説明文を読んで、なによもぉ〜これって超難しいんじゃね?って感じる方も多いかと思いますが、難しいことを難しいまま提示するのは私の性分ではありません。難しいと思われがちな抽象的なものをいかに具体的に自分なりに受け止めるか、というのがセグメンツのモットーであります。言葉が足りないのなら胸をナイフで裂いてえぐり出してもいい、と歌ったのはスガシカオでしたね。さすがにナイフで裂いたりはしませんが、試行錯誤しながらでも伝わるようやっていく所存であります。
また、過去のトラウマに由来する実験音楽という言葉に対する拒否感をお持ちの方も、セグメンツですっきり解消!なーんてこともあるかもしれません。
vol.1は、segments explosion のライヴと、
木下和重と坂本拓也のデュオでお送りします。
segments explosion は久々の復活ライヴでおます。
淡々と、音の線と、色の平面のセグメントが襲いかかり、最後には爆発します。っす。
デュオは、音を聴くことと自分を探す事が同義に感じられる、
20年に一度のパフォーマンスになることが予想されますので十分にご注意ください。なは。
では、以下の告知もごらんください。
重ねて、今年もよろしくお願いします。
木下和重Segments Project 2014
vol.1 『音楽と自分探し』
一部:segments explosion live performance
二部:木下和重/坂本拓也 duo
2月9日(日)
開場14:30 開演15:00
1500円+ドリンク代
大崎 l-e http://www.l-e-osaki.org/
《ご挨拶》
セグメンツの対象は実験音楽であった。それら作品が従来の音楽理論や価値判断に基づいて制作されてない以上、聴き手にとっても、それらの理解や鑑賞は必然的に従来とは異なる方法が要請されるべきである。セグメンツは、実験的音楽に対する具体的な聴取アプローチ(聴き方)を提案することで、聴き手独自の理解や解釈を促すものである。セグメンツという聴き方のチャンネルを通過することでそこから独自の意味を生成したり、イマジネーションを働かせたりと、より充実した音楽ライフをエンジョイしてほしいという願いである。そこでセグメンツが取り上げるのは、「時間」である。
昨年のセグメンツ・プロジェクト2013では、2008~2011まで計16回行った実験を整理再考し、セグメンツとは何だったのかを提示した。まずセグメンツにおける聴取アプローチを、三つに分類。ファースト・ミッションでは、物理的時間に基づくセグメンツ構造の認識に焦点を当て、厳格にそれのみを行う方法(セグメンテーション)と実践としての参加型エクササイズを行った。そしてセカンド・ミッションにおいて、セグメンツ認識を通過してもなお漏れてくる/沸き起こる綻びとしての自分汁/自我を観察し、それを対象とフィードバックさせることで独自の解釈を生み出すことを試みた。ゲストの江崎將史氏の物事の解像度を上げる解釈法は大変ユニークであり、強烈なインパクトを我々に残した。「心のキャンバス無限大」と題したファイナル・ミッションでは、観察された自分汁を対象に帰すこと無く、つまり外部からの刺激に依らずに自己の内部を観察することを主眼とし、そのためのパフォーマンスを行った。ここで時間は、現象世界を解釈するための手段から存在基盤へと変容する。
新たにスタートさせるセグメンツ・プロジェクト2014では、また実験を一つ一つ積み重ねていこうと思う。もしよかったら、お付き合い願いたい。
木下和重
"Segments Project" presented by Kazushige Kinoshita
facebook https://www.facebook.com/kazushige.kinoshita